ソーラーカーのモーター設計
車両駆動に求められる条件
車両を駆動するには車両の走行抵抗を上回る駆動力が必要となる。走行抵抗は車両が走行する場合にその進行方向と逆方向に作用する力の総和からなり、車両総質量や走行抵抗、勾配などに影響される。走行抵抗は転がり抵抗、空気抵抗、勾配抵抗、加速抵抗の和から成り立ち、これらの和を全走行抵抗と呼ぶ。
R=Rr+Ra+Rs+Ri
=μrmg+ρCdAv*2/2+mg sinθ+(m+mt)g dv/dt
R:全走行抵抗[N] Rr:転がり抵抗[N] Ra:空気抵抗[N] Rs:勾配抵抗[N] Ri:加速抵抗[N]
車両駆動のための電動機システムに求められる諸条件をまとめると以下のようになる。
(1)運転範囲が広いこと(低回転の高トルクと高速回転の両立)
(2)走行性向上のため小型・軽量であること
(3)エネルギーを有効活用するために高効率であること
(4)制動エネルギーを回収するため、高効率な回生制動性能を有すること
(5)正転逆転、力行・回生の切り換えなどトルク制御性に優れていること
(6)車両の環境諸条件に適合できる信頼性があること
(7)低コストであること
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